ものすごい図鑑の使い方と観察できる昆虫や番組内容を徹底解説

子どもが「虫を見たい」と言い出したとき、雨の日や虫が苦手なご家庭では困ってしまうことがあります。そんなときに頼りになるのが、NHK for Schoolの「ものすごい図鑑」です。
これは昆虫や植物を画面上で360度ぐるぐる回したり、拡大したりして観察できる無料のインタラクティブ図鑑で、制作をデジタルアート集団のチームラボが手がけています。まるで手のひらに本物の虫がいるかのように細部まで見られるため、理科の授業や自由研究、家庭での学びに幅広く使われています。
個人的にも、紙の図鑑では伝わりにくい「虫の裏側」や「複眼の細かさ」まで見えることに驚かされました。ここでは、その全体像から使い方、テレビ番組版、文化財編まで、まとめてご紹介します。
この記事で学べること
- ものすごい図鑑はNHK for Schoolで無料公開されている360度観察型の図鑑
- 昆虫の体を回転や拡大で観察でき、部位ごとに解説と動画クリップが見られる
- Eテレの5分番組ではチャッキとミックが昆虫物語を展開している
- 文化財編では百花の図など貴重な作品を高精細で鑑賞できる
- 小学生の理科授業や自由研究の教材として活用しやすい
ものすごい図鑑とはどんなコンテンツか
ものすごい図鑑は、NHK for Schoolが公開しているWEBコンテンツです。
最大の特徴は、昆虫や植物を自由に拡大・回転して観察できる点にあります。制作を担当したのはデジタルアート集団のチームラボで、サイト構築からUIデザイン、コンテンツ編集までを一括して手がけています。
コンセプトは「まるで飼育しているかのように、360度すべてを観察することができる昆虫図鑑」。天球撮影された高画質の写真を使うことで、虫の体を上からも下からも、あらゆる角度からじっくり見られます。
通常の紙の図鑑では、決められたアングルの写真しか見られません。しかしこの図鑑では、視覚的な驚きと科学的な理解を同時に得られる設計になっているのです。
天球撮影された高画質の昆虫写真を回転・拡大させながら、体を360度自由自在に観察する全球型観察図鑑。
WEB図鑑の主な機能と観察のしかた

実際に使ってみると、直感的な操作で子どもでもすぐに扱えます。ここでは主要な機能を整理します。
360度のインタラクティブ観察
昆虫をぐるぐると回したり、植物を自在に成長させたりして観察できます。高画質の画像を使っているため、拡大しても画像が荒くなりにくく、複眼や脚の毛、翅の模様といった細かい部分まで確認可能です。
ポイントと動画クリップの連動
虫や植物の体の各部位には、ポイントが表示されています。
そのポイントをクリックすると、部位ごとの詳しい説明や、NHK for Schoolで配信中の動画クリップが表示される仕組みです。「見て終わり」ではなく、疑問をその場で深掘りできる学習導線が組み込まれています。
観察する虫を選ぶ
図鑑の一覧から見たい昆虫や植物をタップします。
回して拡大する
ドラッグで回転、ピンチで拡大し、あらゆる角度から観察します。
ポイントで学ぶ
気になる部位をクリックし、解説と動画で理解を深めます。
ポイントをクリックすると解説と動画が連動して表示される仕組みが、学びを一段深くします。この動画連動が、他の図鑑にはない大きな魅力です。
Eテレの番組版ものすごい図鑑

ものすごい図鑑には、テレビ番組版も存在します。
Eテレで放送される5分ほどの昆虫物語で、舞台は「木の中の小さな図鑑編集部」。ここで働くチャッキとミックという2人の編集部員が、図鑑づくりに励むストーリー仕立てになっています。
好奇心旺盛で活発なチャッキと、マイペースで感性豊かなミック。この対照的な2人の視点で森へ出かけ、昆虫や植物を観察していく構成です。
ミヤマクワガタやハンミョウを扱った特番も制作されており、番組紹介では「ウェブコンテンツ『ものすごい図鑑』とあわせてご活用ください」と案内されています。つまり、番組で興味を持ち、WEB図鑑でじっくり観察するという流れが想定されているわけです。
文化財編で楽しむ高精細な作品鑑賞

ものすごい図鑑には、昆虫や植物だけでなく「文化財編」もあります。
ここでは、百花の図をはじめとする貴重な作品を、高精細な画像で拡大しながら鑑賞できます。実際の展示ではガラス越しにしか見られないような細部まで、画面上で近づいて確認できるのが魅力です。
昆虫版と同じく、拡大や解説を通じて、作品の背景や技法への理解を深められる構成になっています。
紙の図鑑との違いと使い分け
「紙の図鑑があれば十分では」と思われるかもしれません。しかし、それぞれに得意分野があります。
ものすごい図鑑の強み
- 360度あらゆる角度から観察できる
- 拡大しても細部まで鮮明
- 動画クリップで動きが分かる
- 無料で手軽に始められる
紙の図鑑の強み
- 掲載種類の網羅性が高い
- 通信環境がなくても読める
- 全体を俯瞰して探しやすい
- 手元に残る安心感がある
個人的には、まず番組やWEB図鑑で興味を引き出し、さらに調べたいときに紙の図鑑で幅広く探す、という組み合わせが効果的だと感じています。デジタル教材の見せ方という点では、こうした立体的に見せるデザインの工夫にも通じる部分があります。
理科授業や自由研究での活用方法
ものすごい図鑑は、小学生を主な対象とした理科コンテンツです。
授業では、昆虫の体のつくりを学ぶ単元で、実物のかわりに全員で同じ角度から観察する使い方ができます。虫が苦手な子や、季節的に本物が用意できない場合にも役立ちます。
家庭での自由研究では、複数の昆虫を比較して「脚の数」「触角の形」「口の構造」をまとめると、立派な観察レポートになります。動画クリップで得た情報を書き添えれば、内容にも厚みが出ます。
自由研究に使う前の確認事項
よくある質問
ものすごい図鑑は無料で使えますか
はい、NHK for Schoolの一環として公開されており、無料で利用できます。会員登録なども基本的に不要で、ブラウザからすぐにアクセスできます。
スマホやタブレットでも見られますか
PCだけでなく、スマートフォンやタブレットからも利用できます。タッチ操作で回転や拡大ができるため、むしろタブレットの方が直感的に観察しやすいと感じる方も多いです。
どんな昆虫や植物が観察できますか
身近な昆虫や植物が収録されており、部位ごとの解説つきで観察できます。さらに文化財編では百花の図などの作品も高精細で鑑賞可能です。収録内容は更新されることがあるため、公式サイトで最新の一覧を確認するのがおすすめです。
テレビ番組を見逃した場合はどうすればいいですか
Eテレの番組は再放送や配信で視聴できる場合があります。番組で興味を持った内容は、WEB図鑑側でより詳しく観察できるため、両方を組み合わせると理解が深まります。
紙の図鑑と併用する意味はありますか
あります。ものすごい図鑑は細部の観察と動きの理解に強く、紙の図鑑は掲載種類の網羅性に優れています。役割が異なるため、興味を引き出す入り口としてデジタル、深掘りとして紙、という使い分けが効果的です。
まとめ
ものすごい図鑑は、昆虫や植物を360度自由に観察できる、無料で使える優れた教育コンテンツです。
WEB図鑑での細やかな観察、Eテレ番組でのストーリー、そして文化財編での作品鑑賞と、3つの柱それぞれに魅力があります。まずは気になる昆虫を一つ選び、実際に回して拡大してみてください。
子どもの「なぜ」を引き出し、学びのきっかけをつくる道具として、ご家庭でも授業でも長く役立つはずです。